グローバルNo.1ブランドとして不可欠なのは、全世界の主要な市場において自社の手足、耳目になる機能を確立し、強固な販売力・マーケティング力、そして顧客満足を上げるためのカスタマーサービス・アフターサービス力を構築することと考え、現時点で海外法人と駐在員事務所を合わせ、15拠点を持つまでにダイレクトセールスネットワークを拡張してきました。

特に、世界のトップクラスの歯科メーカーがひしめくヨーロッパ市場において2003年、ドイツ・フランクフルトにNSK Europe GmbHを設立後、2005年にNSK France SAS（フランス・パリ）、2007年にNSK United Kingdom Ltd.（イギリス・ロンドン）をそれぞれ設立し、積極的な拡販活動、ブランディング戦略を展開し、大きく売上を伸ばすとともに、ヨーロッパにおけるナカニシのブランド力を高めてきました。さらに2008年にはNSK Dental Spain S.A.（スペイン・マドリッド）を、そして同年末には欧州地域の営業・マーケティング・物流を統括するNSK Euro Holdings（ドイツ・フランクフルト）に立ち上げました。これにより、ヨーロッパ域内における、よりスピーディーな物流体制を実現することが出来ました。

また、2000年にNSK Middle East（UAE・ドバイ）を、成長著しいアジア市場では2005年にNSK Shanghai Co., Ltd.（中国・上海）、2009年にNSK Asia Pte Ltd（シンガポール）を、そして2007年にはNSK RUS LLC（ロシア・モスクワ）、NSK Oceania Pty. Ltd.をそれぞれ設立し、地域ごとに異なるニーズに迅速に対応できる体制を整備しております。

世界最大の市場規模を誇る北米においては、2011年にNSK America Corp.の自社ビルを構え、2013年には南米の主要市場であるブラジルにNSK America Latina Ltda.を設立。米州全体をカバーするセールスネットワークを構築しました。

現地法人を持たない国々においても、現地の販売代理店とのパートナーシップを深め、強固な販売ネットワークを構築するとともに、全世界からのユーザーニーズを収集し、製品開発に活かしています。

近年では、M&Aも積極化しており、2013年のイタリア・オートクレーブメーカーDental X S.p.A（現 NSK Dental Italy）買収を皮切りに、2018年にスウェーデン・インプラント定着度測定器メーカーIntegration Diagnostics Sweden AB（現 NSK Dental Nordic）、2022年にドイツ・高周波スピンドルメーカーAlfred Jäger GmbH（現NAKANISHI Jaeger）、2023年に米国・デンタルチェアメーカーDCI International, LLC、中国・歯科治療機器メーカー桂林市鋭鋒医療器械有限公司を買収し、ナカニシグループとしての総合力を高めてきました。