Sustainabilityサステナビリティ
サステナビリティ・トピックス
- 2025.8.8
- PDFサステナビリティレポート 2025を発行
- 2024.8.23
- PDFサステナビリティレポート 2024を発行
- 2023.8.18
- PDFサステナビリティレポート 2023を発行
- 2023.4.1
- 健康経営優良法人認定制度・大規模法人部門において「健康経営優良法人2023」に認定
- 2023.3.7
- 健口スマイル推進優良法人表彰において「優秀法人賞」を受賞
- 2022.12.21
- 本社工場・A1工場においてカーボンニュートラルを達成(GHGプロトコル スコープ1および2)
- 2022.9.14
- 障がい者雇用優良事務所等表彰において「(独)高齢・障害・求職者雇用支援機工理事長努力賞」を受賞
社外からの評価

Sustainalytics ESG Risk Ratings
Morningstar SustainalyticsのESG Risk Ratingsは、企業がさらされている業界特有のESGリスクへの曝露度合いと、そのリスクの管理度合いを測定することで業界全体で比較可能なESGリスク評価をします。ナカニシは中リスクレベル(Medium Risk)の企業と評価されています。
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MSCI ESGレーティング
ナカニシは2024年のMSCI ESGレーティングにおいて、最上位の「AAA」から最下位の「CCC」評価段階中、「A」評価を取得しました。
DISCLAIMER STATEMENT
THE USE BY NAKANISHI INC. OF ANY MSCI ESG RESEARCH LLC OR ITS AFFILIATES (“MSCI”) DATA, AND THE USE OF MSCI LOGOS, TRADEMARKS, SERVICE MARKS OR INDEX NAMES HEREIN, DO NOT CONSTITUTE A SPONSORSHIP, ENDORSEMENT, RECOMMENDATION, OR PROMOTION OF NAKANISHI INC. BY MSCI. MSCI SERVICES AND DATA ARE THE PROPERTY OF MSCI OR ITS INFORMATION PROVIDERS, AND ARE PROVIDED ‘AS-IS’ AND WITHOUT WARRANTY. MSCI NAMES AND LOGOS ARE TRADEMARKS OR SERVICE MARKS OF MSCI.
企業理念とサステナビリティ重点テーマ
ナカニシはグループの価値観「Our Core」において、「革新的『削るテクノロジー』」による『美しい進歩』の創造をミッションに掲げており、新しい技術を生み出すことで医療の発展や人々の豊かな暮らしの実現に貢献することを目指しています。超高齢化という世界的な潮流において「健康寿命の延伸」は人類共通の課題となりました。この「健康寿命の延伸」の解のひとつは「歯の健康」であり「体の健康」であると当社は考えます。また、超高齢化に伴う労働人口減少の解のひとつは「工場の自動化」であると考えています。当社は事業活動を通じてこれらの社会課題に対するソリューションを提供するとともに、持続可能な社会の実現にも貢献していきます。
当社は、創業以来研鑽し続けてきた「革新的『削るテクノロジー』」を活用し、歯科・外科・機工の各分野で事業価値の最大化と図るとともに、「社会価値」「環境価値」の創出にも取り組んでいます。2015年、国連サミットにて持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)が全会一致で採択されました。SDGsとして掲げられている17の目標は2030年までの達成を目指しており、この達成期限は当社の創業100周年と重なります。当社は2030年に向けて、事業計画とサステナビリティ重点テーマを両輪に事業を前進させていきます。

重点テーマの特定のプロセス
サステナビリティの重点テーマを選定するにあたっては、当社の製品・サービスおよびこれを生み出す事業活動とSDGsとの関連性を把握し、GRIスタンダード・ISO26000・FTSE 4Good Index等、関連するガイドラインやESG評価指標を参考に優先順位を検討し、当社が取り組むべき課題を抽出しました。
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STEP1
当社製品・サービス、これを生み出す事業活動とSDGsとの関連性の把握
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STEP2
GRIスタンダード・ISO26000・FTSE 4Good Index等から優先順位を検討
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STEP3
サステナビリティ推進事務局による重点テーマ候補の洗い出し
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STEP4
「事業価値」「社会価値」「環境価値」の3軸から重点テーマ候補を再検証
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STEP5
取締役会によるサステナビリティ重点テーマの議論・決定
ナカニシが推進するサステナビリティ重点テーマ

SDGsに貢献する取り組み
革新的な製品の提供を通じた社会課題の解決
~革新的な製品のリリースと市場への浸透~


<歯科事業>
訪問歯科診療のニーズに応えた後継機種を開発
高齢化の進展により、訪問歯科診療の重要性はますます高まっています。こうした社会的ニーズに応えるため、当社は2016年に訪問歯科診療ユニット「VIVAace」を発売しました。以来、多くの医療現場で活用され、歯科医療従事者の皆様から高い評価をいただいています。その実績と現場からのご要望を踏まえ、2025年には後継機「VIVAace 2」を発売しました。
「VIVAace 2」は、訪問診療に必要な機能をコンパクトかつ軽量な本体に集約したユニットです。高機能マイクロモーター、超音波スケーラー、LEDライト付き3Wayシリンジ(注水・送風・噴霧)、バキューム機能などを搭載し、従来機からさらに改良を加えています。特にバキューム機能は、吸引力・吸引量ともに大幅に向上し、静音設計により訪問先でのスムーズで快適な施術をサポートします。また、操作パネルには視認性に優れた大型液晶タッチパネルを採用しており、直感的な操作が可能です。一般切削、超音波スケーラー、エンドなどのモード切替もスムーズに行え、施術中の操作性が大幅に向上しています。さらに、セッティングから撤収までの作業を簡単かつ迅速に行える設計となっており、収納部は衛生管理を考慮したシンプルな構造で、日々のメンテナンスも容易です。これらの機能を備えた「VIVAace 2」は、携帯性と高機能性を兼ね備え、訪問診療においても診療室と同等の治療環境を実現します。
今後も当社は、訪問診療の現場に寄り添った製品開発を通じて、地域医療のさらなる充実に貢献してまいります。

VIVAace2
<外科事業>
患者様の負担軽減や医療課題解決に向けた製品開発
外科手術用骨切削ドリル「Primado2」は、脳神経外科、脊椎脊髄外科、整形外科などの医療分野で幅広く活用されています。この医療機器には多様な手術ニーズに対応するためのアタッチメントがあり、その一例が、脊椎疾患の低侵襲手術に用いられる「スリムアタッチメント200(155/U)」です。
脊椎手術における内視鏡手術は、これまで主に単孔式で行われてきましたが、カメラと手術器具を1つの孔から挿入する必要があるため、操作の自由度や術野の確保に課題がありました。こうした課題を解決する術式として、カメラと手術器具をそれぞれ別の小さな孔から挿入する「2孔式内視鏡手術」が広がりを見せています。この術式では、術中の視野が広く保たれ、器具の動きに自由度が生まれることで、より精密な操作が可能となります。操作性の向上により、より多くの医師がこの手術に取り組みやすくなり、医療現場での普及が進んでいます。また、生理食塩水などの灌流液を用いて出血や組織片を洗い流す「灌流下手術」により、クリアな視野を確保しながら手術を行うことができます。「スリムアタッチメント200(155-U)」は 、こ う し た 2孔式内視鏡手術に最適化された製品で、先端を極めて細く仕上げることで狭い術野でも高い操作性を発揮します。灌流環境下でも安定した動作を実現する構造により、脊椎のような繊細な部位でも、術中の操作性と信頼性を確保しています。
当社は今後も、医療機器の開発を通じて医療現場のニーズに応え、患者様の負担軽減と治療の質の向上に取り組んでまいります。

Primado2

スリムアタッチメント200(155/U)
<機工事業>
工場の生産性向上に寄与する製品の提供
機工事業で取り扱うモータスピンドルは、顧客企業の工場に導入されている旋盤、マシニングセンタ、ロボット、加工専用機などに搭載され、穴あけ、切削、研削、バリ取りなど、幅広い加工工程で使用されています。高速回転・高精度・コンパクト設計を兼ね備えた当社製スピンドルは、加工時間の短縮や高精度な仕上がり、省スペース化、自動化対応など、製造現場の効率化に大きく貢献しています。
新たに開発した「E3000iシリーズ」は、電動モータによる回転数制御、負荷率の可視化、自動化対応機能を備えており、加工品質の安定性を高める設計となっています。超ショートボディ設計により、CNC旋盤の限られたツールスペースにも搭載が可能で、従来の回転工具では対応が難しかった狭小スペースでの加工にも柔軟に対応できます。これにより、回転工具オプションの幅が広がり、加工工程の選択肢が増加します。加工専用機に搭載する場合には、スピンドルのコンパクトさが機械全体の小型化を可能にし、設置スペースの削減にもつながります。さらに、従来モデルと比較して出力性能が向上しており、対応可能な加工領域が拡大。多様な素材や形状への加工にも対応できるようになりました。このように、「E3000iシリーズ」は、加工精度の向上、加工時間の短縮、工具寿命の延長など、製造現場における多くのメリットを提供します。
当社は今後も、高性能スピンドルの開発を通じて、ものづくりの現場に新たな価値を提供し、お客様の生産性向上に貢献してまいります。

E3000iシリーズ
気候変動への対応・循環型社会への貢献
~製品ライフサイクル全体での環境負荷の低減~


本社工場・A1工場でカーボンニュートラルを継続
ナカニシは、環境マネジメントシステムに関する国際規格であるISO14001を1999年に取得して以来、企業としての社会的責任を果たすべく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進してきました。このような中、2021 年には「CO2ゼロ・ものづくり」を開始し、本社工場・A1 工場で使用する電力を再生可能エネルギーに100%切り替えました。その後も新工場「A1+」への太陽光発電パネルの導入、老朽化設備の更新、製品エコパッケージの適用範囲の拡大等、温室効果ガスの排出量削減に向けた取り組みを重ねてきました。さらにJ-クレジット制度によるカーポンクレジットを活用して温室効果ガス排出量を相殺し、2022年以降は毎年本社工場・A1工場においてGHGプロトコルスコープ1・スコープ2のカーボンニュートラルを達成しています。あわせて、GHGプロトコルに準じた温室効果ガスの算定妥当性と、英国規格協会(BSI)が定めるカーボンニュートラルを実証するための仕様書「カーボンニュートラリティの実証のための仕様」(PAS2060)の国際基準に準拠したことに関する第三者保証報告書を受領しました。

本社工場
(右から)A1工場、A1+工場


第三者保証報告書(PAS2060)
環境ENVIRONMENTAL
社会SOCIAL
ガバナンスGOVERNANCE
サステナビリティレポート
従来発行していた「環境レポート」に代わり、新たに「サステナビリティレポート」を発刊しました。
当社のサステナビリティに関する取り組みをご紹介しております。